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芋銭さんの人となり

犬田卯・住井すゑ夫妻を救った一枚の絵

 まだ作品が思うように売れない時代の住井すゑは夫の犬田とともに貧窮に喘いでいた。住井は、この貧窮を乗り切るため芋銭のところに相談に行った。用は恥を忍んでお金を借りにいったのである。そうしたら、芋銭は一枚の絵を描いてくれたという。「これをお金に換えなさい」という意味であった。さっそく、住井すゑはその絵を高く売り、当面の生活費を稼いだのである。その絵を買った相手は、当時売り出し中の作家、吉川英治であった。