芋銭さんの人となり
三日月橋地区公民館、句碑
五月雨
月夜に似たる 沼明り
芋銭子 と刻まれた句碑が、三日月橋地区公民館に建っている。これは牛久沼を愛する芋銭の、沼を題材にした代表作であろう。芋銭が活躍したした時代の牛久沼は、沼底が見えるほど透き通っていて綺麗だった。また、沼で取れる川魚やじゅん菜はなによりも好物だったという。
彼が河童を描くきっかけになったのは、老荘思想の影響もあるだろうが、何よりも目の前に広がる美しい牛久沼こそが、大きな要因であろう。
その牛久沼は、いつの時代か、じゅん菜が取れなくなった。沼を泳ぐ魚は鯉や鮒どころか、外来種が幅を利かせている。もしも芋銭が今の世に生きていたなら、この牛久沼を見ても、河童をイメージすることはなかっただろう。