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いろんな坂道

若柴宿は高台に位置し坂道が多い。その坂道の多くは名前が付いていて、それぞれ由来があり、宿場の名残を感じさせてくれる。これらの坂道は今も生活路として活躍している。

牛女坂(ウシメザカ)

牛車を曳いていたのだろうか、この坂道で、なかなか登らない牛に「この牛め!」と鞭を打ったという。「この牛め!」に由来する。

もう一つ説がある。農作業や牛車を引くのは雌牛が適している。それを人間に置き換え、荷車を引いた女でも登れるなだらかな坂だから牛女坂と言われるようになった。

流坂

坂を下ったところに湧き水を水源とする小さな川が流れていた。その川は名前が無く、人々は流れと呼んでいた。この川の流れに由来する。湧き水は渇れたが水路は今も残っている。

大坂

若柴宿の入り口にある坂道で、大きくカーブしながら若柴宿へ入る。街道筋の唯一の坂道で、文字通り大きな坂道。当時の感覚としては大きな坂道だったのだろう。

延命寺坂

この付近に真言宗延命寺があったことに由来する。延命寺は明治初期の農村荒廃期に無住となり、神仏分離に際して廃寺となった。

会所坂

この付近に宿場を取り仕切る会所があったことに由来する。現在は生活路としての機能は失われた。

東屋坂(仲宿坂)

この付近に東屋という茶屋があったことに由来する。仲宿にあることから仲宿坂と言われることもある。

足袋屋坂

この付近に足袋屋があったことに由来する。木の根っこが彫刻のごとくはびこっていて、まさに自然の芸術を呈している。

鍛冶屋坂

金龍寺参道入り口にある坂。この付近に鍛冶屋があったことに由来する。