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永福寺

山院号は大徳山成就院、阿弥陀如来を本尊とする天台宗の寺院です。総本山は比叡山延暦寺、本寺は小野(稲敷市)逢善寺です。

大永4年(1524)3月17日、玉伝による創建(開基、開山)と伝えられております。その後、十世定海によって中興され、堂社及び山門を再建。慶安元年(1648)、門徒寺から逢善寺の末寺へと昇進しました。

同じ大徳町に所在する薬師寺は、永福寺の隠居寺として17世紀後期に開山されます。江戸時代は大徳村鎮守鹿島明神の別当を務めました。また、宝泉寺(大徳)、宝積寺(梶内)、文球院(河内)の門徒寺がありました。

明治の神仏分離令以降、鹿島明神(現鹿島神社)は独立し、門徒寺の宝積寺と文球院は廃寺となりました。宝泉寺の不動明王は永福寺に合祀され、その信仰は今も続いています。

明治16年1月18日の龍ケ崎の大火で類焼し、本堂や寺宝の一切(過去帳を除く)を失いました。その後、明治24年に本堂と庫裏が再建されました。本尊は千葉県下埴生郡七沢村願浄寺の本尊を買い求め移したもので、村人の伝えでは行基(東大寺大仏造立の大僧正)作とされています。

現在の本堂と庫裏は昭和51年、檀徒を中心とした浄財により再建されたものです。

なお、山門は『龍ケ崎市史 近世編』によると、意匠の特徴から慶安元年と推定していますが、近年建て替えられました。 正月11日には、大般若経の転読(要所を読むこと)が行われ、大般若の箱を持って集落を廻り、家内安全、交通安全の御祈祷札を配るという行事が行われているようです。