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日枝神社

日枝神社とは

祭神は大山咋神(オオヤマクイノミコト)。延喜3年(903年)、近江国志賀郡坂本村山王大権現の分霊を勧請し、馴馬地区の鎮守として祀ったとされています。

江戸時代までは山王権現と称していて、来迎院住職が別当を務めました。山王権現とは比叡山信仰と神道、天台宗が融合した神仏習合の神で、明治2年の神仏分離令により日枝神社と改称されました。 また、明治39年の神社合祀令では馴馬地内の八坂神社、鹿島神社、保食神社(ウケモチジンジャ)、大鷲神社(オオトリジンジャ)、稲荷神社の五社が合祀されました。

日枝神社祇園祭

毎年8月1日~3日に行われる祇園祭は、日枝神社本来の祭礼ではなく、合祀されている八坂神社の祭神、牛頭天王を奉った祭礼です。50年前までは日枝神社の春の祭礼として綱火が行われていたそうですが、厄除けの願いが強く、牛頭天王の祭礼、祇園祭だけが継承されたのでしょう。

本祇園は8月2日で氏子による神輿巡行が行われます。昭和の頃までは、若者が神輿を担いでいたそうですが、坂が多いことと若者の減少により現在はトラックで神輿を運んでいます。また、昔は山車を巡行させていて、時代によっては2台出していたこともあるそうです。昭和40年代から余興が行われるようになり、山車巡行は中止となったそうです。なお、現在も龍神太鼓などの余興が行われ、沿道には屋台も出て、住民だけでなく、近隣からも人が集まり賑わいます。

神輿巡業の際、予めお浜にて笹を清め、厄払いの笹とし、沿道の氏子に配りながら町内を一周します。昔は池の水で笹を清めていたそうですが、現在は池が消滅し、お浜までバケツで水を持ち込んでいます。

祭りを仕切る氏子総代は3家によって世襲されています。総代は紋付袴で正装し、まさに渡御の主役となります。古くからのしきたりを重んじる馴馬ならではの特徴といえます。

八坂神社は『龍ケ崎市史中世編』によると、来迎院の前の坂を少し登った右側の奥に八坂神社が措かれていて馴馬城の一角をなしていました。八坂神社の性質から戦国時代、馴馬の町場の成熟時期に勧請されたと思われます。

御仮屋

日枝神社の参道からまっすぐ伸びる道と大通りがT字に交差する上宿の一角に御仮屋が建てられ、ここを中心に祭礼が行われます。